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都民半数がスギ花粉症!?

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更新日: 2023.04.12
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この記事を書いた人:ワーカーズドクターズ編集部

産業保健に関する情報を幅広く発信。産業医業界で10年以上、約1,250ヶ所の事業場の産業保健業務サポートをしているワーカーズドクターズだからこその基礎知識や最新の業界動向など、企業様の産業保健活動に役立つ情報をお届けします。

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花粉が飛んでいるスギの木

東京都がまとめた実態調査によると、都民の48.8%がスギ花粉症と推定されることがわかりました。この結果は10年前より17.4ポイント増え、発症の低年齢化が進み、いまや全ての年代で花粉症が増加しています。天候や気温などの影響で、年によって花粉の飛散量が変わるのはご存知の通り。では今年の花粉の勢いはどうなるのでしょうか?敵を知ることから対策を。

都民の半数が花粉症という実態

調査にあたった東京都健康安全研究センターは「30年後には3人に2人以上がスギ花粉症になる可能性がある」と指摘しています。調査は花粉症の実態を把握し対策に生かそうと、平成28年11月以降、あきる野市、調布市、大田区でアンケートを実施。回答のあった2,116人の一部に花粉症検診への協力を依頼し、410人が医師による問診や血液検査を受けました。昨年12月にまとまった結果によると、日常生活に支障のない軽症者も含む花粉症者の割合は48.8%と推計され、18年度の前回調査と比べると17.4ポイント上昇。年齢区分別では、0?14歳が40.3%▽、15?29歳が61.6%▽、30?44歳で57.0%▽、45?59歳で47.9%▽、60歳以上で37.4%?ですべての年齢区分で上昇していました。都健康安全研究センターは「花粉症と併発することの多い乳幼児の食物アレルギーが増えており、低年齢での花粉症発症を加速させている可能性がある。低年齢での発症は全年齢での増加につながる。」と分析しています。

2018年春の花粉飛散予測は、東北から近畿、四国地方までの広い範囲で、前シーズンの飛散量を上回る見込みです。東北から中国、四国地方には、「非常に多い」飛散量の都道府県があり、注意が必要です。一方、例年比でみると、東海地方ではやや多く、東北と関東甲信、近畿、九州地方では例年並みとなるでしょう。北海道、北陸、中国、四国地方では例年を下回る見込みです。

2018年春のスギ花粉の飛散開始は、例年並みとなるでしょう。2月上旬に九州や中国、四国、東海、関東地方の一部から花粉シーズンが始まる見込みです。2018年の1月から2月は、北日本では平年並みか平年より高く、東日本と西日本は平年並みの気温となるでしょう。この時期の気温が平年より高いとスギ花粉の飛散開始は早まる傾向となりますが、2018年春のスギ花粉の飛散開始は全国的に大きく早まることはなく、例年並みとなる見込みです。

ただし、スギ花粉は飛散開始と認められる前から、わずかな量が飛び始めます。2月上旬に飛散開始が予測される地域では、1月のうちから花粉対策を始めるとよいでしょう。

発症も、悪化も、日頃の生活習慣が左右する?

花粉症の発症には免疫機能の異常が関係していると言われています。花粉症の発症や症状の悪化を防ぐために、日ごろから、睡眠をよくとる、規則正しい生活習慣を身につける、適度な運動をするなどして、正常な免疫機能を保つようにしましょう。また、鼻などの粘膜を正常に保つために、風邪を引かないようにする、たばこを吸わない、過度の飲酒をしないといったことも心がけましょう。毎年花粉症の症状が現れている人は、花粉が飛び始める前から予防的に抗ヒスタミン薬などを服用する「初期療法」が効果的です。完全な予防ではありませんが、症状が出てから治療を始めるよりも症状が軽くなり、治療期間も短くなるなどの効果が報告されています。また、アレルゲンとなる花粉のエキスを少量ずつ体内に入れ、体を花粉に慣らすことでアレルギー症状を抑える「減感作療法」という治療方法もあります。花粉症の治療方法は、体質や症状によって違ってきますので、医師とよく相談し、自分に合った治療方法を選んでください。

公開日: 2018.01.16
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