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「真面目な社員」ほど危ないギャンブル依存症、職場でのストレスが引き金になることも?

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更新日: 2026.04.28
「真面目な社員」ほど危ないギャンブル依存症、職場でのストレスが引き金になることも?
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この記事を書いた人:ワーカーズドクターズ編集部

産業保健に関する情報を幅広く発信。産業医業界で10年以上、約1,680ヶ所の事業場の産業保健業務サポートをしているワーカーズドクターズだからこその基礎知識や最新の業界動向など、企業様の産業保健活動に役立つ情報をお届けします。

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「真面目な社員」ほど危ないギャンブル依存症、職場でのストレスが引き金になることも?

「ギャンブル依存症なんて自分には関係ない」と思っている方は多いかも知れませんが、実はそんな事はありません。一見すると誠実で責任感が強く、周囲から信頼される真面目な社員が、過度なストレスやプレッシャーを抱え込み、気づかぬうちにギャンブル依存へと傾いてしまうケースがあるのです。ストレス発散の手段として始めた小さな習慣が、やがて生活や仕事に深刻な影響を及ぼすことも少なくありません。

今回は、依存に陥る背景と企業ができることについて解説していきます。

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1.ギャンブル依存症とは?

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1-1 ギャンブル依存症の原因

ギャンブル依存症とは、娯楽で始めたギャンブルが不利益で有害な結果をもたらしていてやめたほうがよいとわかっていても、強烈な再体験欲求(渇望)のため、自分ではコントロールできずに、ギャンブルを続けてしまう病的な状態のことを指します。これは、単なる意志の弱さではなく、様々な要因が重なり合って起こるものです。まず、脳内で快感をもたらすドーパミンの働きにより、勝ったときの高揚感が強く記憶され、その刺激を繰り返し求めるようになります。加えて、仕事や人間関係のストレス、孤独感、将来への不安といった心理的要因も大きく影響します。さらに、手軽に利用できるオンライン環境や周囲からの誘惑といった外部的要因も、依存を深める一因とされています。

参考:依存症対策全国センター「ギャンブル依存症ってどんな病気?

1-2 「目に見えない」依存の恐怖

ギャンブルがやめられないメカニズムは、アルコールや薬物などの依存症と多くの共通点があります。しかし、明らかに酔った様子が外見に現れるアルコール依存症とは異なり、ギャンブル依存は見た目の変化がほとんど出ないという特徴があります。そのため、周囲に依存状態にあることを気付かれにくく、気づいた時には依存状態から抜け出せない状態に陥ってしまいます。本人は、「次は勝てる」「負けを取り戻せば仕事に集中できる」などといった歪んだ認知に支配されており、気づいた時には生活破綻などの深刻な事態に陥ってしまうこともあるのです。

1-3 依存の兆候

ギャンブル依存の兆候にはいくつかの特徴があります。たとえば、仕事や家庭よりもギャンブルを優先する、負けた分を取り戻そうとさらに深追いしてしまう、借金が増えて返済が滞る、嘘をついて時間やお金の使い方をごまかす、イライラや不安を解消するためにギャンブルをしてしまうといった行動が見られます。

2.「真面目な社員」が陥るリスクと職場への影響

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2-1 なぜ「真面目な社員」が危ないのか

真面目な社員ほど責任感が強く、仕事のプレッシャーや期待を一人で抱え込みがちです。弱音を吐けずにストレスを適切に発散できないまま蓄積してしまうため、そのはけ口としてギャンブルに頼るケースがあります。また、自分はコントロールできるという思い込みから問題を過小評価し、気づいた時には依存が深まっていることも少なくありません。真面目で完璧主義ゆえに、一度の失敗をギャンブルで帳消しにしたいという心理が働きやすく、誰にも相談できないまま事態を悪化させてしまいます。

2-2 職場におけるパフォーマンスの低下

ギャンブル依存が進行すると、集中力や判断力の低下が生じ、業務のミスや遅延が増えていきます。さらに、常に金銭問題や精神的な不安を抱えることになるため、安定したパフォーマンスを維持することが難しくなります。その影響は個人のパフォーマンス低下に留まりません。遅刻や欠勤の増加は、職場での信頼低下にもつながり、組織全体の生産性や職場の雰囲気にも悪影響を及ぼす可能性があります。さらに、金銭トラブル(同僚への借金や横領等)に発展することもあり、個人だけの問題では収まらず、組織全体の安全管理やコンプライアンスに関わる事態に発展する恐れがあります。

3.職場における支援のポイント

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ギャンブル依存症への対応は、個人の問題として片づけるのではなく、職場全体での理解と支援が重要です。特に日々の業務の中で現れる小さな変化に気づき、適切に対応することが早期の回復につながります。従業員が安心して相談できる環境を整えることで、深刻化を防ぎ、職場全体の健全性を保つことができます。

3-1 従業員の変化のサインを見逃さない

遅刻や欠勤の増加、業務ミスの頻発、急な金銭トラブルなどは、依存の兆候である可能性があります。また、以前よりも表情が暗くなったり、コミュニケーションを避けるようになったりする変化も重要なサインです。こうした小さな異変を見逃さず、早い段階で声をかけることが大切です。明らかな変化が見られた場合は、頭ごなしに責めるのではなく、まずは気軽に相談できる面談の場などがあると良いでしょう。

3-2 ストレス管理と職場環境の改善

過度な業務負担や長時間労働は、依存の引き金となるストレスを増大させる恐れがあります。業務量の適正化や休暇取得の促進、相談しやすい風通しの良い職場づくりが重要です。また、メンタルヘルスに関する研修やセルフケアの啓発を行うことで、従業員自身のストレス対処力を高めることも効果的です。

3-3 専門機関への橋渡し

職場だけで問題を抱え込まず、必要に応じて専門機関への相談を促すことが重要です。精神科病院や地域保険福祉センター、自助グループといった専門機関などと連携することで、適切な治療や支援につなげることができます。本人のプライバシーに配慮しつつ、安心して外部支援を利用できるようサポートする姿勢が求められます。

まとめ:依存症のサインを「見逃さない・放置させない」職場づくりを

ギャンブル依存症は、早期に気づき適切に対応することで深刻な状況に陥るのを防ぐことができます。そのためには、従業員の小さな変化を見逃さず、問題を放置しない職場づくりが重要です。日頃から声をかけ合い、相談しやすい環境を整えることで、本人が孤立することなく支援につながります。組織全体で理解を深め予防と早期対応に取り組むことが、健全で持続可能な職場の実現につながります。

公開日: 2026.04.28
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