50人未満の事業場に対してオーダーメイドの産業保健活動を実施!
50人を超える事業場はないため産業医の選任義務はありませんがメンタル不調者が増えてきたため、産業医の必要性を感じておりました。
型にハマったやり方ではなく、産業医の選定から職場巡視の実施方法まで当社専用のオーダーメイドプランを作成してもらい実施しています。
株式会社第一コーポレーション
1964年の創業以来、地域の暮らしに根差した様々な活動を展開。
企業理念の「豊かな暮らしを育む」を体現する為に、主に4つの事業(アミューズメント、ビジネスホテル、カルチャースクール、認可保育所)を展開。
認可保育所は首都圏で29施設、アミューズメントは首都圏で10店舗を運営。
- 業種: サービス業
- 会社規模: 50〜999名
- 事業拡大に伴ってメンタル不調者や体調不良者が増えてきていた
- 女性従業員が多く女性産業医と面談できる機会を設けたかった
- ワーカーズドクターズが全事業場を一括でサポートすることですべての従業員が産業医面談を受けやすくする仕組みを構築
- 事業特性に合わせて、保育事業では女性産業医・その他事業では男性産業医を配置
業医の導入を検討されたきっかけは何でしょうか?
当社の状況からお話しいたします。
現在(※)従業員が800人を超えており、2023年中には1000人を超える見込みです。
※取材日の2023年3月13日時点
ただし、50人を超える事業場はないため産業医の選任義務はありません。
人が増えたことでメンタル不調や体調不良が増えてきたため、産業医の必要性を感じておりました。
その時にちょうどワーカーズドクターズの野村さんよりお電話で営業をしていただき商談をさせてもらいました。
過去に産業医の導入はされていたのでしょうか?
アミューズメントの1店舗で従業員数が50人を超えたことがあり、その時に産業医を選任しました。
産業医を導入する前はメンタル不調、体調不良の従業員へはどのように対応されていたのでしょうか。
従業員から人事・総務部へなにかあったら相談してもらう体制を取っていました。
面談をして話を聞くか、病院に行ってもらうように促すことくらいしかできていなかったので、課題を感じていましたし、徐々に対応数も増えてきていました。
産業医の導入検討の際に重要視されていたことはどのような点でしょうか?
まずはコストを重要していました。
50人未満の事業場も含めて、各事業場に産業医を選任することも検討したのですが、導入コストに対して効果的な活用できるのかという懸念もあり、全事業場を一括でサポートしてくれるかどうかいう点も重視していました。
また、メンタル不調者に対してのアプローチをしっかりしていただけるところかどうかという点と、当社の場合、半分以上が保育士のため女性従業員が多く、女性の産業医を提供してくれるかどうかという、産業医の質の部分も重視していました。
そのようなご要望に対して当社ともう1社様で比較検討頂いたそうですが、決め手はなんだったのでしょうか?
もう1社様の場合は当社の担当産業医という形はとらず、必要な時に全事業場に配置をします、というご提案でした。
それに対してワーカーズドクターズの場合は、女性産業医・メンタル不調者へのアプローチができるという2点の要望に応えられる、当社の担当産業医をご用意して頂きましたので、その点が決め手となりました。
結果として、保育事業では女性産業医・その他(アミューズメント事業等)では男性産業医をご用意して頂きました。
複数事業を展開されている中での産業医の導入ということで実施にあたって難しい点はありましたでしょうか?
まず、そもそも産業医とは何ぞや、という基本的な部分についてまだ勉強中です。そういった基本的なところからワーカーズドクターズにサポートいただいていています。
事業場数や先生の数、時間、予算なども含めた上で、やり方のご提案をいただいて、まずはその通りにやってきているというのが現状です。
なので、難しいと感じるよりもまずはやってみて従業員の反応を見てみよう、という段階です。
具体的に現在実施されている産業保健活動内容を教えていただけますでしょうか?
各施設の責任者に本社まで来てもらい、
- ・産業医の先生からの講話
- ・施設の責任者1人ずつと産業医の面談
- ・各施設の写真を撮ってきてもらい、防災・衛生対策ができているかの確認(職場巡視)
- ・施設の責任者や従業員のメンタル面談
これらを実施しています。
その他状況に応じて臨時での面談も対応しています。
職場巡視のやり方について、現地を産業医の先生に回ってもらうのではなく、各施設の写真を用いての実施方法は非常に効率的だと感じているのですが、現場の責任者の方からの反応はいかがでしょうか?
基本的には前向きな反応でした。
特に保育園の園長先生はすごく乗り気で大量の写真を用意してきてくれました。
ただ、写真が多いと面談の時間もかかってしまうので、どのような写真を撮影してきてくれるとより効率的に面談ができるかというところは手探りでやっている状態です。
全体的に産業医の導入に対して好意的な方が多いのでしょうか?
そうですね、全体的には好意的に受けとってくれていると感じています。
従業員からは面談の頻度を増やしたり、施設の近所で気軽に面談を受けたいとの要望ももらいます。
ただ、面談数を増やすためには産業保健にかけるコストも増えてくるので、そこの判断が難しいなと感じているところです。
墨田様は産業医導入の効果をどのように感じていますでしょうか?
良い評価かとしていいのかどうかわからないのですが、課題が表面化してきたと感じています。
メンタル不調を本部に相談し産業医面談をされる方が増えていますので、これまで不調を抱えながらも面談などの対策ができていなかった従業員への対応が出来つつあると感じています。
復職診断についても休職中の従業員の主治医診断と、産業医の診断では異なるケースもあります。
主治医の先生がされる私生活に戻れる診断と、産業医がされる職場に戻れる診断を分けて考えられることも産業医導入の効果のひとつと考えています。
課題が表面化したことで墨田様の業務にも様々な影響があるかと思いますが、その点いかがでしょうか?
産業医面談を行うことで、従業員に対してより納得感のある対応ができるようになったのは、私の業務への良い影響だったと感じています。
ありがたいことに直接私宛に相談をもらえることが以前から比べて4-5倍に増えています。
私が従業員と面談する機会が増えたことで、これまで気づかなかった社内の課題に気付く機会も増え、その課題を解消するための対応に割く時間は産業医導入以前と比べて圧倒的に増えたと思います。
今後の産業保健活動についてお聞かせください。約1年間のワーカーズドクターズとの取り組みを経て、今後強化していきたい点があれば教えてください。
今はワーカーズドクターズからこれやってみましょうと提案をもらって実施をしている内容に不満があるわけではないので、今やっていることを素直に継続して強化していきたいなっていうところが一つ。
その中でも特にメンタル不調者は表面化してきているだけでは課題の解決にならないので、解決していくための面談やアプローチは強化していきたいなと思っています。
メンタル不調者へのアプローチはなにか具体的な構想ありますでしょうか?
今取り組んでいる産業保健活動に関してはもう一度十分な認知を深めていきたいと考えています。
従業員の入れ替わりもある中で会社として産業保健活動に注力していることを従業員にも知ってもらいたいです。
あとは健康診断や簡易的なストレスチェックもあるので、これらを連動させて産業医と相談しながら推進していきたいと考えています。
また総務部への相談数が増えているので、社内の相談窓口となり産業医へつなげていく部署を作ることも将来的な構想としてはあります。
率直なワーカーズドクターズの評価をお聞きかせ頂けますでしょうか。
産業医の先生を中心に丁寧に対応していただいているのが一番ありがたいことで、安心してお任せができてご相談もできると感じています。
こうした想いが大前提にあるので、これからも継続してサポートいただきたいと思っています。
休職者・退職者を出さないことが私たちの目標になりますので、ご多忙なことは承知していますが、産業医面談の希望者に対して、できる限り早めの面談実施にご協力をいただけるとありがたいと思っています。
最後にこのインタビュー記事を読んでいる企業のご担当者様へコメント頂けますでしょうか。
私たちも何をやっていいのか分からない状態の中から産業医の導入を始めているのですが、ワーカーズドクターズはいろいろと相談をしながら対応していただける会社様だと思います。
何からはじめたらいいか、産業保健活動について包括的に相談されたいという会社様にはオススメです。