脂質異常症(高脂血症)

2021年03月07日

脂質異常(高脂血症)とは、血液中に余分な脂質が多くなっている状態のことをいいます。 特に、中性脂肪やLDL(悪玉)コレステロールが多すぎたり、HDL(善玉)コレステロールが少なすぎる状態を言います。 

中性脂肪とは
人間が活動するための大切なエネルギー源ですが、使いきれないと体脂肪として蓄積され、肥満の原因になります。食事に含まれる脂質の取りすぎの他、米やパンなどの炭水化物の食べ過ぎやお酒の飲みすぎでも高くなります。
コレステロールとは
コレステロールには、LDLコレステロールとHDLコレステロールがあり、生きていくうえで欠かせない脂質の一種です。 LDLコレステロールは肝臓で作られたコレステロールを全身に運ぶ働きがあり、増えすぎると動脈硬化を起こすので、悪玉コレステロールと言われています。HDLコレステロールは、余剰なコレステロールを回収するコレステロールで、善玉コレステロールと言われています。
検査項目
保健指導判定値
LDLコレステロール
120mg/dl以上
HDLコレステロール
39mg/dl以下
中性脂肪
150mg/dl以上


1. 脂質異常の問題点

放っておくと動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。


 脂質異常と診断されても、特に何の自覚症状
もなく、普通に生活できてしまっていると思い
ます。
 しかし、血液はドロドロ状態。
 そのまま放置しておくと、血液が流れにくく
なったり、血管が詰まりやすくなり(動脈硬化)、
心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気につながる
恐れがあります。
 中性脂肪の値が高い、LDL(悪玉)コレステ
ロールが多いということから、脂質異常と診断
されるだけでなく、中性脂肪の値が低い場合で
も、脂質異常と診断されます。
 値が低すぎると慢性的に疲労を感じたり、あ
るいは、何らかの病気が隠れている可能性も考
えられます。

2. 脂質異常になる理由

主に、食生活の乱れが原因です。


 LDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪の値
は、遺伝的要因や他の病気が原因で高くなる場
合もあります。
 しかし多くの場合は、肉の脂身やラード、生
クリーム等の動物性脂肪のとりすぎ、甘いもの
や炭水化物のとりすぎによるカロリーオーバー
が原因です。
 また、運動不足やタバコを吸うことによるHDL
(善玉)コレステロールの減少なども関係しま
す。
 食生活の見直しと生活習慣を改善することがポ
イントになってきます。

食生活の見直しと運動プラスαで適正体重&コレステロール値に!


食事

1.食べ過ぎは肥満のもと。腹8分目を心がける。

2.動物性の脂肪は控え、植物性・魚類の脂肪をとり、バランスよく栄養を摂取する。

3.甘いものや砂糖が入ったドリンクを控える。

4.米やパン、麺類などの炭水化物ばかり食べず、魚や大豆などのたんぱく質や野菜・果物もしっかり食べる。

5.お酒は適量(ビールなら中瓶1本、日本酒なら1合、ワインならグラス2杯)を心がけ、週に1日は休肝日をつくる。


運動

1.今より歩く時間を毎日10分増やすなど、無理のない範囲で体を動かす時間を増やす。

2.エスカレーターやエレベーターは使わず、階段を使うようにする。

3.徒歩15分程度の距離は車を使わずに歩くようにする。

4.ダイエット効果や血流をよくする効果があるラジオ体操を毎日やる。

5.やりたかったスポーツを始める。


その他

1.喫煙をやめる。禁煙にチャレンジする。

2.好きなことをする時間を確保するなど、自分なりのストレス解消法をみつける。


メタボ(メタボリックシンドローム)の診断基準

脂質異常に加えて、腹囲が男性85cm以上・女性90cm以上で、さらに高血圧もしくは高血糖に該当するとメタボと診断されます。メタボを放っておくと生活習慣病(肥満症・高血圧症・脂質異常症・糖尿病)を発症するため、予防・改善が推奨されています。