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どうして血圧が高いといけないの?

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更新日: 2023.06.13
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この記事を書いた人:ワーカーズドクターズ編集部

【監修】苅尾七臣 先生
自治医科大学 内科学講座循環器内科学部門 教授

【監修】苅尾七臣 先生
自治医科大学 内科学講座循環器内科学部門 教授


日本には、高血圧の人が約4,300万人いるといわれています。高血圧は自覚症状がないため、健診などで高血圧を指摘されても放置する人が少なくありません。しかし、そのままにしていると血管が傷つき、動脈硬化が進行してしまいます。

「血圧」は血液が血管の壁を押す力のこと

血圧とは、心臓から送り出された血液が、血管の壁を押す力のことです。
いわゆる「上の血圧」は正式には「収縮期血圧」といい、心臓が収縮して血液を全身に送り出すときに血管壁にかかる圧力のことを指します。また、「下の血圧」は心臓が拡張しているときの圧力のことで、正式には「拡張期血圧」といいます。
医療機関で測った上の血圧が140mmHg以上または下の血圧が90mmHg以上の場合、あるいはこれらを両方満たす場合に高血圧と診断されます。

収縮期血圧

高血圧を放置すると命にかかわる恐れが

血圧が上がると、血管壁に強い圧力がかかり血管壁を傷つけます。血圧が高い状態が続くと動脈硬化が進行し、脳卒中や心筋梗塞など命にかかわる病気を招くリスクが高くなってしまいます。
そのほかにも高血圧の合併症にはさまざまなものがあり、その影響は全身に及びます。



【高血圧の合併症の例】

高血圧の合併症の例

高血圧の多くは生活習慣が大きく影響する

高血圧には2つのタイプがあります。1つは原因を特定できない「本態性高血圧」、もう1つは何らかの病気が原因となって引き起こされる「二次性高血圧」です。日本人の高血圧の8?9割ほどが本態性高血圧で、遺伝や生活習慣の影響が大きいとされています。

「血圧高め」といわれたら、すぐに対策を始めよう

塩分控えめの食事、適度な運動、十分な睡眠は高血圧対策の基本です。健康診断などで「血圧が高め」と指摘された段階で生活習慣を見直して、高血圧への進行を防ぎましょう。


1日あたりの塩分摂取量は6g未満を目標に!

おいしく減塩できるコツ

減塩のコツ

 

  • 味つけに濃淡をつける
  • 酸味、香辛料、薬味、香味野菜を上手に使う
  • 少量の油でコクをプラス
  • だしのうま味を生かす
  • 減塩みそ、減塩しょうゆを使う
  • 汁物は具だくさんに


家庭血圧が重視されるように

血圧は、測る場所や時間、気温などによって変化します。また、医療機関と自宅では血圧の値が異なることもあります。そこで近年、正確な血圧を把握するために、自宅で測る「家庭血圧」が重視されるようになっています。血圧計を持っている人は、ぜひ毎日測ってみましょう。


家庭血圧の測り方

  • 上腕カフ型血圧計がおすすめ
  • いすに座り、カフの高さと心臓の高さを合わせる
  • カフは、肌に直接か、薄手の服の上から巻く
  • 1?2分安静にしてから測る
  • 朝と夜それぞれ2回測り、すべてを記録する
  •        
            測定するタイミング
           
    【朝】                                 【夜】

        ・起床後1時間以内    ・就寝前

        ・排尿後

        ・食前

        ・服薬前

家庭血圧の測り方

家庭血圧では、上の血圧が135mmHg以上または下の血圧が85mmHg以上の場合、
あるいはこれらを両方満たす場合に高血圧と診断されます。



公開日: 2020.12.01
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