マスクを着用しても鼻呼吸をしましょう

2020年11月12日

咳やくしゃみの飛沫により、感染症を他人に感染させないために、エチケットとしてマスクの着用が促されています。

最近のニュースでは、『マスクの着用は、ウイルスの拡散を抑える効果と吸い込むウイルスを減らす効果の両方がある』と、東京大学医科学研究所などのグループが実際 のウイルスを使った実験で確認したと発表しました。

マスクの正しい着用と感染予防を心掛けることによって、過信は禁物ですが、感染症に対応できる明るいニュースです。

しかし、一方、マスクの着用によって、マスクの中は、知らず知らずのうちに口が開き、口呼吸をしている状態になってしまっていることがあります。

口呼吸が習慣化されると、感染症だけでなく、他の病気を引き起こす要因になってしまいます。


1.口呼吸の問題点

空気中には、「ホコリ」「細菌」「ウイルス」「花粉」「有害な排気ガス」など、 身体にとって有害なものがたくさん浮遊しています。口で呼吸をしてしまうと、これらが、直接、喉を通り、肺へ侵入してしまい、鼻呼吸では鼻の構造的に防げることが、 口呼吸では簡単に身体の中へ有害物の侵入を許してしまっているのです。

口呼吸をすると、ウイルス感染のリスクが高まるだけでなく、のどが乾燥しやすくなり、唾液の分泌が悪くなります。歯や歯茎にも大きな影響を及ぼすなど、悪影響が数多く出てきます。

口やのどの乾燥

  • 唾液の分泌が悪くなり、虫歯や歯周病の原因になります。
  • 口臭やいびきの原因になります。
  • 喉やリンパが炎症をおこしやすくなります。
  • 身体が緊張状態と勘違いして、睡眠中も身体が休まないということがあります。

免疫機能の低下

  • 風邪を引きやすくなります(自律神経を乱します)。
  • アトピーや高血圧、喘息やアレルギーなどが起こる引き金となります。

舌や口の筋力の低下

  • 舌の位置が正しくなくなり、歯並びが悪くなったり、噛み合わせが悪くなります。
  • 顔のゆがみが生じてきて、たるみ・シワ・二重アゴの原因になります。

その他

  • 慢性的な扁桃炎になりやすくなります。
  • 口腔内細菌が増えることで誤えん性肺炎になりやすくなります。
  • 二酸化炭素を多く吐き出す影響で、脳貧血や過呼吸、情動不安を起こすこともあります。

2.対策
鼻呼吸をこころがけ、感染症や他の病気にならないようにしましょう

新型コロナウイルス感染症などの感染予防のために、今までより、マスクの着用時間が長くなってしまっています。鼻呼吸をこころがけ、暑さや息苦しさから口呼吸になりやすい時は、人との距離を取って、適宜マスクを外し、鼻で呼吸をするように意識してください。

また、マスクをしていると人目を意識しなくなり、表情を作る機会が減ってしまいます。口周りの筋力が衰え、加齢も重なると口呼吸が慢性化しやすくなります。舌の運動をし、顔を動かす機会を増やし、表情ある顔を保っていけるようにしましょう。

口まわりや舌の筋肉を鍛える方法

舌の運動をご紹介します。

・口を閉じて唇と歯茎の間に舌を入れ、歯の表面をこするようにしてぐるっと回します。
・最初は左右 5 回ずつ、ゆっくりと。
・慣れてきたら回数を増やしてスピードアップ。

起床時や就寝前、マスクをつけている時にも、口呼吸の改善と感染症や病気の予防を兼ねて実践してみてください。