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メンタル疾患による休職者の車両運転業務への復帰について

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更新日: 2023.04.12
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この記事を書いた人:ワーカーズドクターズ編集部

産業保健に関する情報を幅広く発信。産業医業界で10年以上、約1,250ヶ所の事業場の産業保健業務サポートをしているワーカーズドクターズだからこその基礎知識や最新の業界動向など、企業様の産業保健活動に役立つ情報をお届けします。

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バスの運転手

メンタル疾患で休職していた社員が車両運転業務に復職する際には、服薬等の問題から判断が難しい場合があります。気をつけるべき点について、弊社産業医に聞きました。


Q:最近ではどの企業でもメンタル疾患で休職に入る社員が増えていると思います。業務に復帰する際に気をつけなくてはいけない点があれば、お聞かせいただけますか。

A:そうですね。とくに車両を運転する業務に携わる社員は、継続して服薬する薬の種類によっては業務に戻れないこともあり、運送業などでは切実な問題となっています。この場合、社員の現状について情報を取得することが必要です。

Q:情報を取得するというのは、具体的になにをすればいいんでしょうか。

A:メンタル疾患の治療で処方される向精神薬には車両の運転が「禁止」されているものがあります。そこで、産業医としては服用中の薬品について現状把握することが大切になってきます。
具体的には、薬局で薬と一緒に受け取る「薬の説明書」のコピーを提出してもらう、あるいは「お薬手帳」で処方薬を確認し、薬品の説明書をネットで薬品会社からダウンロードしてもらいます。

Q:「さぁ、復職」となっても、向精神薬が処方されたら、車両を運転する仕事に戻れないことが多いということですね。

A:薬の添付文書には車両の運転について、向精神薬ごとに「してはならない」、「差し控えること」などと明記されていますから、まずはそれに従います。
また、薬の半減期を考慮し、車両運転業務にかかわる時間帯を多少考慮して服薬するなどの工夫ができる場合もあります。社員の生活もかかってくることなので、現場では単純にすべてダメと決めてしまうのも難しいものです。「日本精神神経学会」の「患者の自動車運転に関する精神科医のためのガイドライン」などを参考に、総合的な判断が必要です。

公開日: 2019.08.18
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