エアロゾル感染(マイクロ飛沫感染)に注意を

2020年04月14日

3密状態がエアロゾル感染を助長している可能性が指摘されています

厚生労働省より、感染経路としてはっきり認められてはいませんが、クラスター(小規模な集団感染発生)の大きな原因とも言われはじめたのが、エアロゾル感染(マイクロ飛沫感染)です。これは飛沫感染の一種ですが、一般的に考えられている飛沫感染、接触感染とは異なり、まだ明確な定義がありません。(また、空気感染とは原理が異なります)。エアロゾルは、空気中に浮遊する、直径が0.001μmから100μmの粒子(日本エアロゾル学会)と定義されます。いっぽう一般的に考えられている飛沫感染の飛沫とは、日本では、直径5μm以上の大きさのものと定義されており、ツバも5μm以上の大きさを想定しています。この大きさであれば、中の水分の重みで、口から出てすぐに1~2mの距離以内に落ちていくので、人との距離を1~2m空けることによって、感染予防できます。この意味で、話題の用語であるソーシャルディスタンスをとることが有効になります。また、咳やくしゃみをする際にマスクなどで口元を覆うこと(咳エチケット)によっても、予防できます。
しかし、今回の新型コロナウィルスは、これよりさらに小さい、5μm以下のエアロゾル中にも存在する可能性が指摘されています。ことに2~3μm以下のエアロゾルは、軽いためにすぐには地面に落下せず、しばらくの間、空気中を漂い続けます。通常は、このような微小なエアロゾルはすぐに乾燥するので、ウィルスは長く感染力を保てないと考えられています。しかし、人が密集し、湿気が籠って、風通しの悪いような環境(3密状態)では、ウィルス が存在するエアロゾルが水分を保ったまま、長時間、空気中を漂い続けることもありえます。この粒子を、鼻や口から吸いこむことにより感染が起きる可能性があり、これがエアロゾル感染(マイクロ飛沫感染)と呼ばれています。

3密を避けることが大切

このエアロゾル感染を予防するには、何と言っても「密閉・密集・密接」の3つの密を避けることがポイントになります。咳エチケットのマスク着用のみでは、直径が小さく、マスクの繊維の目をすり抜けていく可能性も高いため、3密を避けることが何よりも大切なのです。